企画の安田です。

遅くなりましたが還暦の赤い電車、最後の4日間のレポートです。


2021.2.23、ことでん初の一般営業車のリバイバルカラーである1080形1081編成“還暦の赤い電車”が全般検査のため入場となり、運行を終了しました。

私は、還暦の赤い電車の最後を見届けるため、先週の今頃は高松にいました。

もう一週間も経ったのか…と時の消え行く早さを感じつつ、まだその余韻に浸っています。


2018.12.21
終了45分前に成立したクラウドファンディング「還暦の赤プロジェクト」
大人になってから最大の感動でした。

以降はラッピング施工に向けて、当時デザインを担当していたメンバーやことでんの広告ご担当者様と幾度となく打ち合わせをし、2019.3.5に還暦の赤い電車が完成しました。

翌日には出発式を行い、ことでん真鍋社長とテープカットをさせていただき、最初の行路をことちゃん夫婦と駆けつけてくださったファンの方と堪能しました。

あれから2年弱、いよいよお別れの時。


2021.2.19
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▲伏石駅に停車する1081+1071の4両編成

千歳から神戸、新神戸を経由して岡山、そこからはマリンライナーで高松へ。
朝8時に自宅を出ましたが、到着は夕方6時…
航空機の減便により完全なる移動日となりましたが、夜に一発だけ撮ることができました。

2021.2.20
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▲讃岐富士をバックに走る休日4連の1列車
早朝から撮りたい場所を下見に回ります。

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▲一宮~円座にて

最後の最後に撮りそびれていた場所をメニューに入れているので4両だとどうなるか?イメトレをしながら光線は気にせず構図の確認。
これでいいのだろうか??と納得がいかないまま大事なお約束の時間。

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▲仏生山検車区にて before

検車後、少し時間を頂いてメイクアップをさせていただきました。
緊急事態宣言延長がなければ2/20と2/21はイベントを実施する予定でした。
その際にメイクアップをし、取り外すのを忘れたテイで最終日まで“完全リバイバル”をしようという段取りでしたが、実現できず。

急遽、広告ご担当者様にお願いをし施工させていただけることになりました。

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▲ことでんロゴの上に白帯を重ね貼り

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▲60thマークの上に優先席表示を重ね貼り

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▲仏生山検車区にて after

1081側は完全リバイバルに、1082側はことでんスタイルを残し、上りと下りで2度オイシイ仕様に致しました。
1081側は最初で最後のヘッドマークステーのない姿です。


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▲宿泊者限定の構図

結局少し寝坊し、朝の1セットを落とした頃に部屋を出て、まずは街へ。
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▲玉藻公園をバックに“さと”へと向かう赤い電車

定番のお堀カットも「いつでも撮れる」と納得のいくものがないままだったので、向かってみるとすでに沢山の方がいらしたので、ひとまずはこんな感じで済ませます。

メンバーを空港に迎えに行き、うどんを食してから一宮へ。

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▲並び叶わず還暦の赤い電車単品で

香川らしくない昼もバリ晴れ。
普段なら昼前から雲が広がり始めるのですが天気が味方をしてくれました!

が、晴れると一宮での並びは厳しい…
一宮駅で情熱の赤い電車と並ぶのですが、ホームに入ってしまうと屋根の影がお邪魔してくれます。
そしてそのまま居残り…
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▲山をバックにしたお気に入りの一宮向き

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▲一宮、田村神社にて

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▲栗熊にて

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▲羽床にて

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▲榎井にて

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▲夜の香東川(大失敗!)
きっちり日没まで撮ったところで、緊急事態!円座での火災。
現場に貸切乗車団のメンバーがたまたま居合わせ、状況をいち早く知らせてくれました。

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▲ホームの下から炎と煙

一体何が燃えいるのかと思ったら、ホームの下に放置された木材などが燃えたとのこと。
火災は怪我人を出すことなく鎮火したようでしたが、30分余りの運転見合わせで運用は大乱れ。 

最終日となる翌日の運用が…


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▲玉藻城定番カット
定番カットを滑り込みで撮影。

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▲羽間にて
撮影会を除けば撮っていなかった縦のアングル。

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▲抜けのいい天気で瀬戸大橋までスッキリくっきり見えます

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▲香東川の円座寄り
運用の乱れは、ことでんさんのお心遣い?で見事に元通り。
ずれた運用から夕方のために引っ込めて、昼間は走らせないのかな?と思いきや、予定されていた運用に差し替えてくださいました!

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▲この旅程の大本命、最後の赤4連

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▲夕ラッシュ、帰路へ

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▲踏切連結面引きずりカットはもはや定番

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▲宿泊者限定の構図で再び連結面を
何度も組まれた赤4連。悔しいことに貸切を除けばこれまで1回しか撮っていません。
「この為に来た」とも言える最後の赤4連をしっかり楽しませていただきました!

ホテルから温泉に行くついでに仏生山に寄り道。翌日には剥がされてしまうラッピング姿を近い距離で眺められたら…と思ったのですが

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▲入庫後の仏生山にて
???方向幕が高松築港に…、組成は崩されておらず…?

まさか?と思い、温泉をサクッと済ませてさっさと就寝。


2021.2.23
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▲期待通りのアディショナルタイム!
1081+1211の赤4連が早朝から登板

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▲讃岐富士をバックにて
日の当たる直前の時間を通過する上り4連。
曇りでバランスが良くなった?ような気がします。

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▲本当に最後の赤4連


昨年12月以降、本当に苦しい日々でした。
もっとやりたいことがたくさんありました。

貸切の赤4連ではシュニンサーンの寸劇「残客確認」「解放からの監視」など人も使った完全リバイバルだったり
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▲イメージ


赤い1080形と黄色い1080形を留め置いた仏生山で、くるりさんにミニライブをしてもらいたかったり。


いつかまた、夢の続きが見られますように!
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▲夢のまた夢、のイメージ


写真/文:安田大輔