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▲綾川を渡る綾川町ラッピング電車(2016.5)

琴平線の滝宮~羽床間で渡る二級河川綾川。
香東川や土器川と違って通年ちゃんと水が流れている川です。

ただこの記事、本題はこっちじゃなく…

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▲香川県道282号線 滝宮橋

竣工年:昭和8年
形式名:上路式RC開腹アーチ橋
H23年 土木学会推奨土木遺産認定

本題はこちら。
琴平線はプレートガーター橋で渡河しているのに対し、
その少し下流に目を向けると立派なコンクリートアーチ橋が架かっています。
初めて訪れたときは1枚目の構図でことでんを撮るために訪れたので全くのノーマーク。
帰ってから調べてみると推奨土木遺産に指定されるほどの立派な橋でした。

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▲凝った意匠の高欄

建設当時は県道282号線が高松と琴平を結ぶ主要道だったため
このような立派な橋が架けられたのでしょう。
現在はその役目を国道32号線へ譲っており、ひっそりと余生を過ごしているというところでしょうか。

昭和戦前の橋梁は全国的にもRCアーチ橋が多く建設されており、
分かりやすい例だとお茶ノ水の聖橋(昭和2年完成)が同世代にあたります。

時には電車以外にも沿線風景に目を向けてみるのも面白いかもしれません。


因みに、ことでん琴平線の開業が大正15年ですので
実は琴平線のプレートガーター橋の方が古いんですよね…
どちらもスゴイ。笑

寄稿:wkq (Twitter:@wkq_1251)